【塩水選】稲作の準備
どうも!ダイスケです!
突然ですが、「米づくり」といったら、みなさんこれを想像しますよね。
田植え
稲刈り
たしかにこの2つは大イベント
労力を必要とする作業です
しかし、稲作において、それらよりも重要な工程はたくさんあり
とくに「育苗」は集中して行わなければなりません。
今回は育苗の準備ということで
「塩水選」という優秀な種籾を選抜する工程を行いました!
脱ぼう
塩水選の前に、種籾の「脱ぼう」を行います。
ヒゲがついた種籾を
この機械に入れて
グルグルさせて
ヒゲを除去
こうすることで、均一に播種できるなどのメリットがあります。
塩水選
原理を説明しながら手順をみていきましょう。
まず、原則として
重いタネは良いタネ
軽いタネは悪いタネ
ってのがあって、重くてずっしりしたタネのほうが発芽が良く、健康な苗に育つようです!
塩水選前のタネモミの中には、これらに加え玄米も混在している状態。
(玄米は播種後、白カビ発生の原因になるので、なるべく除去しておきたいそうだ)
そう、この中から重いタネのみを採取するのです!
食塩水をためたタルにザルを入れ
その上から種籾を入れてきます
かるくかき混ぜると……
このように重いタネと玄米は沈み、
食塩水よりも比重の小さい「軽いタネ」は浮くので除去します
ポイントは食塩水の比重
この比重を大きく設定すれば、ロスは多いがより良いタネを回収できる。
逆に、小さく設定すれば、ロスは少ないが悪いタネも入ってしまう。
一般的に設定される比重は1.13
厳しい農家さんだと1.17だとか?
まぁそのへんは食塩水の濃度や温度、必要タネ量などを考えながら調節したほうがいいですね!
ちなみに上の作り方は農協さんがよく紹介しているレシピ
何℃の水なのかは知らん!誰がそこまで計算するか!
ちなみにもち米の場合は比重が小さいので真水でいけます
通常の塩水選はココで終了、ですが、
農園主は玄米を除去するために、この方法を推奨しています。
軽いタネを除去した後、飽和食塩水にザルごと移動する!
そうすると今度は、
飽和食塩水よりも比重が小さい「良いタネ」が浮き
モミガラが付いてないぶん比重が大きい玄米が沈む
なるほど。
ただ、飽和食塩水の比重は1.22 (10℃のとき) なので
1.22よりも比重が大きい「超優秀なタネ」までも沈んでしまうのが、この方法の難点。
今回、いろんな品種で試してみましたが
うるち米は全然上手くいきませんでした(笑)
まぁタネが沈む沈む!
でも!もち米(赤米)は全体的に軽いためか、上手くいきました!!!
いい感じに玄米を分離できましたね~
今後の工程
塩水選が終わったら
温湯消毒
浸種
催芽
播種
と、まだまだ工程があります……
気が向いたらご紹介していこうと思います
久しぶりにドマジメなハウツー系ブログでした~
それではまた。