田舎暮らしを始めて変わったこと
どうも!ダイスケです
去年の6月から研修先の農園にて、同期の研修生(女性)とのシェアハウスを始めましたが
最近ようやく慣れてきました。
このログハウス風の家に、2人の人間が住んでいるわけですが
中はカーテン1枚で仕切られており
まぁプライバシーなんてもんは無い
3畳ほどの個人スペースで過ごす。
トイレと風呂は隣の建物にあるので
尿意を催すたびにサンダルに履き替え外へ出る。
というかそもそも
シェアハウスなんて未経験で、ここへきて「はじめまして」の女性と、いきなりシェアハウス開始。
そりゃあ慣れんわけだ
この農園の世界観
相方のナチュラリスト的思想
リスペクトを込めて言ってますが、当時の僕からすれば「ストイックな」生活でした。
なぜなら、ここへ来る前は正直「ナチュラル思考」はそんなに無くて
・食品添加物
・香料
などは特に気にせず使っていたのです。
そんな中、最も驚いたことのひとつが……
シャンプー・合成洗剤(食器用・洗濯用)を使わないってコト!
浄化槽
家の前に設置されているコレ。
浄化槽
下水道が整備された都会暮らしのみなさんは案外知らないみたい。
あなたが料理をし、風呂に入り、トイレに行き、、、
そうして出た生活排水・汚水は下水道を通って、水再生センターに送られて浄化され、海や川に放流される(ウンコなどの汚泥は膨大なエネルギーを消費して焼却処理される)
これはイメージできるかと思います
で!す!が!
なんとですね、
現代の日本において
下水道が整っていない地域はたくさんあるのです!
平成29年の日本における下水道普及率は
78.3%!!!
(下水道利用人口/総人口)
http://www.jswa.jp/rate/ より
となっており、下水道を使っていない人は21.7%もいるようだ。
ここで登場するのが「浄化槽」
※浄化槽以外にも、農業集落排水施設やコミュニティプラントなど浄化方法はあります。
出典:http://www.env.go.jp/recycle/jokaso/himitsu/index.html
こんな感じのタンクみたいなのが地中に埋められており
生じた生活排水が送られてくる
そしてこの中で微生物たちが浄化してくれるのです!
微生物には
・酸素を必要とする好気性微生物
・酸素を必要としない嫌気性微生物
があるのですが、この両方を使って浄化します。
ちなみに浄化槽のちかくに置いてあるコレは
好気性微生物のために酸素を供給する「ブロワ」ってやつ。
もちろん定期的に
「微生物がきちんと働いているか」を
浄化槽法に基づいて業者さんが点検してくれます
(この管理費が結構なお値段……)
その後、浄化された水は
道路の側溝・河川・用水路などに放流されます
これが一般的な「合併浄化槽」というやつですね
しかし近くに放流先がない場合は
浄化した水を放流せず、地下に浸透させる
浸透式浄化槽 というのがある!!
ウチでは浸透式を採用しているのですよ~
ここは川の上流域なので、下流の人たちに「川を汚すな!」なんて言われたらイヤですしね。まぁ畜産や農業を上流域でやっている人は、しっかりした対応をしていても、そう思われているんでしょうね。
おっと言いすぎましたね。
まとめ
だいたい浄化槽の仕組みはイメージできたかと思います。
もうおわかりですよね?
そう。
強烈な洗剤を使うと微生物が死んでしまう!!!
そして
微生物が分解しきれなかったもの(浄化槽法を突破したもの)は自然へ垂れ流しになってしまう!!!
カビ取り剤などの、次亜塩素酸ナトリウム系洗剤を過剰量使ったら、一発でアウトです。
田舎なんて下水道が普及してないところがほとんど。
田舎暮らしをする上で
シャンプー・合成洗剤(食器用・洗濯用)を使わない
なんて、マナーレベルってことや。
この生活を始めて10か月ですが
食器用洗剤は使わないのはもちろん
(アクリルたわしで油は十分落ちるよ!)
今では、お風呂セットはこの3つに落ち着きました。
まあセッケンが本当に環境に優しいのかって言われたら反論できないけどね
しかしまぁ、浄化槽すら設置していない世帯もまだまだあるわけで。
(設置に助成金を出している地域もあって、普及率は増加傾向にあるようですが)
自分で出した生活排水・糞尿は自分で処理する
これもまた今後大きなテーマとなると思います。
汚いこと・目をそらしたくなることって
誰かに委託した生活だと蔑ろにしちゃうね。
それではまた。